カーエンターティンメント分野の先駆者となることで半導体市場に刺激を与え続けていきたいですね。

システムインテグレータ 自動車システム事業部
川崎 祐輔Yusuke Kawasaki

2005年入社 理工学部 機械情報工学科修了

プロフィール

快活で、タフ――そんな川崎のまわりには、いつも彼を“かわやん”と慕うたくさんの仲間が集まってくる。とくに同期の中では、ラフティングや果実狩り、バーベキューなどのイベントを企画したり、お互いの仕事に関する知識や技術を共有するための「勉強会」を開催したりと、まとめ役を買ってでている。「“横の繋がり”を大切にすることは、仕事へのモチベーションを高めるだけじゃなくて、社内で動いているビジネスを理解する絶好の機会にもなるんです。これからもチームワークを大切にしながら、みんなで刺激しあっていきたいですね。」

自分の手で“理想のカーオーディオ”を実現する。
そんな野望をもって半導体の世界に飛び込みました。

川崎さんの仕事のようす

とにかく子どものころからクルマが大好きで、その中身も原理もロクに知らない頃から「クルマに乗りたい!」という衝動を抑えきれず、免許をとってからは毎日のようにワクワクしながら親のクルマを乗り回していました。それだけに「きっと、このまま自動車関連の仕事に就くんだろうなぁ」なんて漠然と未来を描いていたのですが、その夢をより明確にしてくれたのが“カーオーディオ”の存在でした。

これほどクルマを愛して止まない私が、たった一つだけ感じていた「不満」――それは、クルマのオーディオは古くてダサい…ということ。当時はまだカーナビも標準装備されていない時代で、オーディオといえばCDとカセットテープだけ。とくに学生になって、音楽やオーディオ機器の魅力にもはまりはじめていた私は、“ドライブしながら音楽”という極上の時間を思いどおりに楽しめないことに、いつも物足りなさを感じていました。「パソコンや携帯、音楽プレーヤーはどんどん進化しているのに、なぜカーオーディオだけ進化しないんだろう」と疑問に思ったのがきっかけで、いろんな本や雑誌を調べてみたところ「カーオーディオを変えられるのは半導体だ」と気がついたのです。

それなら自分の手で理想のカーオーディオを実現できる半導体をつくろう!…と本気で思ってしまうのが、私の単純なところ。就職活動を始める頃には、すっかり「カーオーディオの進化を支える会社に入ろう」という気持ちで一杯になっていました。そんな時、ふとしたきっかけで参加したNECエレクトロニクスの面接で“カーオーディオ用半導体の出荷量世界ナンバーワンの会社”と聞いて、思わず武者震い。「この会社だ! 運命の出会いってこういうものだよね!」と直感で決めた…というのが、私がNECエレクトロニクスに入社した理由です。

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“カーオーディオ”から“カーエンターティンメント”へ。
その進化の中心にいることに、何ともいえない喜びを感じます。

川崎さんの仕事のようす

私の熱意が通じたのか、入社後はワールドワイドに事業を展開するカーオーディオ用半導体の商品企画から販売基盤整備、顧客サポートまでを一手に引き受けるカーオーディオ・ソリューション開発グループに配属になりました。その中で、現在、私が取り組んでいるのが、業界初のオールインワンUSBホスト・コントローラ内蔵圧縮オーディオデコーダ「μPD63901」の開発です。近年のデジタル化の波は、カーオーディオの世界にも大きな変化をもたらしました。そうした中で業界の開発トレンドになっているのが、USBインターフェース(注)を用いた「カーオーディオとデジタル機器の接続」です。私たちが開発を進めているデコーダが実用化されれば、携帯デジタル音楽プレーヤーをはじめ、さまざまなデジタルオーディオ機器を簡単にカーオーディオやカーナビに接続することができるようになります。

こうしたコネクティビティ(接続性)によって、近い将来、音楽だけではなく、インターネットや無線通信など、もっと幅広いコンテンツをクルマの中で自由に楽しめるようになると言われています。そして、その中で、NECエレクトロニクスは間違いなく世界トップレベルの技術力を発揮していることでしょう。私たちの技術が“カーオーディオ”から“カーエンターティンメント”へ――そんな進化の原動力になっていると実感するたびに、何ともいえない喜びを感じますし、もっともっと経験を積んで、技術を磨いて、いつの日か「カーエンターティンメント・システムに関する半導体開発の“第一人者”」として世界で活躍できるようになりたいなと思っています。

(注)USBインターフェース
USBはUniversal Serial Busの略で、共通のコネクタで多様な周辺機器を接続するためのインターフェース規格。

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プロジェクトを“ハンドリング”するのは本当に難しいですが、
「日々是勉強」と、ハードな毎日を楽しんでいます。

川崎さんの仕事のようす

もう一つ、私が全力を注いでいるのが「プロジェクトの管理」という仕事。入社4年目にしてプロジェクトの管理を任されるだけでもプレッシャーなのですが、今回のミッションは半導体にソフトウェアを組み込んでシステムLSIとして提供する…という新規性の高いソリューションの構築。仕事の内容も、関係する部署も多岐にわたるため、上司のサポートを受けながら、必死になって社内の関係部門や客先を駆け回っています。

プロジェクトの管理を担うようになって痛感したのは、人との折衝がいかに難しいかということ。LSIの仕様検討から試作品の社内評価、仕様書の作成、販売戦略の立案、新規商談獲得のための拡販活動、顧客対応…その全てにおいて、仕事を円滑に進めるためのコミュニケーション能力が問われます。自分の能力を過信すれば判断を誤りますし、相手のスキルをきちんと理解していなければ的確な指示はできません。また、多くのメンバーを束ねていくためには、お互いの思いや悩みを共有することも大切ですし、自分の伝えたいことを相手に理解してもらうための努力も必要です。

本当に毎日が試行錯誤の連続ですが、「プロジェクトの成否は、自分の“ハンドリング”にかかっている」という緊張感と責任感をもって、このハードな日々を楽しんでいます。

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大切なことは全て「仕事」の中から学びました。

川崎さんの仕事のようす

機械科出身で、NECエレクトロニクスに入ったのも“カーオーディオを変えてみせる!”という野望のためでしたから、実を言うと、入社するまで半導体のことは全然理解していませんでした。そんな私が、なぜたった4年でプロジェクトの管理を任せてもらえるようになれたのかという謎を考えてみると…、

(1) 上司指導のもと、入社1年目から幅広い業務に関わらせてもらえたことで、製品開発の一連の流れを自然に学ぶことができた
(2) 1と同様、製品に関わる要素技術を身に付けることができた
(3) お客様と直接触れあうことで(しかも、ワールドワイドに…)、市場の動向やセットメーカーの“戦略”を理解・予測できるようになった

というのが、大きな理由だったのだと思います。こうして言葉にして並べてみると、あらためて自分は仕事を通じて育ててもらったのだと感じます。そして、この知識や経験をフルに活かして、半導体市場に刺激を与え続けていくこと――それが会社に対する一番の恩返しになると思っています。

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